雑誌『新潮』の昔

『新潮』昭和二十八年七月特大号(第579号)から(旧字→新字 強調は引用者による)

終戦後、関西から引き揚げて来て暫くすると、大岡は鎌倉の小林の家の一部を借りて住むやうになつた。何時の間にか、小学校に通ふ女の子の父親で、下に男の子があり、「蛇の様だから見においで」と言つてゐた自慢の美しい奥さんがあつた。

蛇奥さん。