女性にはもっきり言わないとダメ。

wetfootdog2005-04-25

最初はかずさんのところから
nothing but trouble:素朴な疑問
アーンドこちら。
サニーデイ:日本酒を枡までこぼすのは何故か?
雪乃さんのところで注ぎ方の呼称(もっきり)について、答えが出ています。「もっきり?」というかたはまずこのふたつを読んでみてください。
で。
これって「一杯いくら」で酒を売るとき、足りないと文句が出るし、きっちりなんて注げないし、あふれるぐらいなら文句ないやろ、という注ぎ方なんでしょうね。
日本酒なんて本来は猪口で飲むもんだから、そういう注ぎ方をするっていうことは、もともとはコップ酒から来た飲み方だと思うのです(屋台なんかである、下に小皿を受けるような)。
で、ググってみると

「もっきり」は広い範囲で使われてるのかと思ったら東北くらいらしい。酒屋の店頭で 1 杯単位で飲ませることを言う。「盛り切り」である。

やっぱあれだ、酒屋で飲ませるコップ酒だ。
と思うのですが。
こちらなんかを読むと、
「あれ、『もっきりグラス』なんてのがあるの?」
というわけで、
「もっきりグラス」
でググってみたところ、とくに一般的な言葉というわけでもないらしい。
「あれ、あのグラス、ほら、升の中のグラス、あれなんて名前?」
「……もっきりグラス」
ぐらいの感じか。
気を取り直してコップ酒のほうで調べてみると、

もっきり
盛り切り。一杯酒、コップ酒のこと。「うー寒い、もっきりひっかけでえぐべや」。酒屋で飲むのをもっきりとも。

やはりコップ酒か。
いやしかし、東北では「もっきりグラス」というもの(かそれに類する器)があるということも考えられます。
む、もうすこし。
こちらは会津清川という造り酒屋さんですが、

「もっきり酒」は、
コップの下に小皿を置いて、
お皿にこぼれるくらい並々とお酒を注いでくれてますから、
コップに口を近づけてちゅーっと飲んだら、
お皿にこぼれた酒をコップに戻し、おもむろに飲みましょう。

とあって、以前は「もっきり」を店先で出していたそうです。この形(酒屋のコップ酒)がたぶんほんとのところ、というか「もっきり」の始まりでしょう。
小皿で受けて、というおおざっぱな飲み方が出来たのは、店先とか土間みたいなところで下にいくらか酒がこぼれても困らない場所で立ち飲みしてたからで*1、ふつうの飲み屋ではあまりやらない習慣だと思います。それをお座敷用にしたのが、今のような形ではないかと。
「もっきりグラスと升」で出すようになったのはそんなに昔ではないように思うのですが(80年代後半にはすでにありました)、いつから一般化したのかは不明。
こちらは1960年代のころのお話(強調は引用者)。

会社帰りに酒屋の前に自転車を止めて、もっきりといってコップ一杯100円で注いでもらい店先で飲みました。少し持ち合わせがある時は店にぶら下がっているするめなどを買って、やはりもっきりを飲んでいる人と分け合いました。更に余裕のあるときは2杯目を飲んだものです。
最初のときは恥ずかしかったですが、何事も慣れてしまうものです。そんなことが数年続きました。



そういえば、中野には店先で飲ませてくれる酒屋があります(立ち飲みではありませんが)。


あー酒飲みてー(台所へふらふら)(もっきりなしに酒を飲む)。

*1:こぼすひとはあんまりいないと思いますが(笑)。