はてなブックマークが情報のわんこそばと化している件について。消化のためのひとつの方法としての「ひも分類」の提案。

どっかのアルファなひとのタイトルみたいですが。


じつのところ、一昨日昨日と書いた「情報の氾濫」については、人間の側がしだいに適当な「体感速度」を得らるようになってくるはずなので、たいした問題ではありません。みんな「アンテナ以後」であっても、ちゃんと乗り切ってるんだし。飽和してきたら、たぶん不要なところを切り捨てていくのでしょう。


こちらにかかれているように、

はてなブックマーク経由のアクセスはかなりあって、おそらくそれがアクセス微増の原因だと思うのですが、同時に、これまで自分のブログでここに言及されていた方が、ブックマークすることで終わりにしているケースも多いようです。

ブックマークのコメントによって満足してしまっているのか、あるいはブックマークそのものの加速によって言及すべき・したい話題そのものが流れていってしまい、つぎつぎに出てくる情報を収集するだけで手一杯なのか。


「加速」という点について言うと、今回たくさんブックマークされた「ネットの時間を削れないひとは、情報収集の効率化なんて考えるべきではない。」というトピックは二晩にわたって「はてなブックマーク」のトップページ(hotentry)に表示されていました。通常、わたしのトピックがブックマークされる数はだいたい5〜15usersのものが多いのですが、そのぐらいだとトップページに表示されている期間は長くてもほぼ一日程度、だいたい半日程度です。その感覚からすると異常なほどの注目(とアクセス)ですが、それでもTBがとくに多かったわけでもないですし、どちらかというと
「hotentry上での盛り上がり」
というふうに見えました。「へえ、これが話題なんだ、どれどれ」みたいな。


こちらの記事にあるように、

記事が読まれるのは概ね掲載されてから36時間にすぎず、3日もたつとアクセスはほぼ途絶えてしまう

という状態が今までのWebであれば、上記のようにブックマークによって(そして最近のユーザーの増加によって*1)さらにその時間は短くなっているのかもしれません。ブックマークの大半が36時間どころか24時間、あるいは12時間も経たないうちにそのまま流れていってしまうのであれば、
はてなブックマークによって情報の流れが加速された」
という面はたしかにありそうです。


もちろん多くのブックマークギークたちによって「より興味深い」情報が拾い出され、浮上してくる(つまり「注目のエントリー」に表示される)という仕組みもあります。けれども今後、全体のユーザー数が増えることで浮上してくる情報も増え、より速く「流され」ていってしまう可能性は否定できません。
また多数の支持があった情報についても「流行りの話題への反応」という「言及未満の好奇心」によってその命をすこしだけ永らえることはあっても、それはほとんどアクセスの増加に結びつくだけで終わるでしょう。逆に「なんだ、流行りの話題か」ということで言及されにくくなることさえあるかもしれません。


タイトルに書いた「情報のわんこそば状態」について、冒頭のところで「いずれ慣れるだろう」みたいなことを書いておいて、なんでまた「加速」について書いているのかというと、

  • 言及しようと思ってブックマークした情報をうまくまとめきれないうちに、さらにそこに関係する情報が流れこんでくる

というところを、うまい具合にはてなブックマークでフォローしてくれればいいのですが、どうも今の仕組みではタグと自動カテゴリで倉庫に積みあげていっているだけでしかなく、しかもなぜかその倉庫には整理するためのスペースすらない。棚しかないわけです。


カテゴリを「封筒・はがき・小荷物」などの郵便の種類として、タグは郵便物の内容を示すものとします。これらの情報だけをつけた数百、数千の郵便物がどんどん棚に積みあげられていく。


これをどんなふうに整理すればいいのでしょうか?
どんな棚がいいのでしょう?
話の目先をすこし変えてみます。

自分にとっては、どう「反応」するか、ということより、反応できる自分をどう作るか、ということが問題なのであって、できていない枠組みにどれだけ情報を通しても、「脊髄反射」しか出来ないのは自明なんであります。

こちらに書かれているように、わたしがタグについて感じる違和感も同様なもので、「反射」としての感覚をタグ化=言語化するという時点ですでにカテゴライズが部分的にせよ、自分のなかでなされているのではないか、またそのタグそのものをうまく管理できなければ「自分にとって」意味がないのではないか、ということです。


わたしとしてはもっと「反射」として感覚的に情報を「色分け」したい(実際に色分けしたいわけではありません。整然となされた色分けもカテゴライズにすぎないので。)。


この前のトピックで

今のはてブに足りないものはたぶん、
「取りこんだ情報をうまいぐあいに整理する手助け*1」
なのかも。

と書いた注釈を

カテゴライズとかではなくて、もっと動的な仕組みで。

としたのは、このあたりのやり方について「どんな棚がいいのでしょう?」なんて書いたような、現実にあるものを想定した方法ではなく、CPUによって実現されるような方法で解決してほしいな、と思ったからなのです。


じゃ、どうするの。


ここまでこれだけ長く書いてきて、今からまた長々と説明するのはすこし負担でしょうから(おもにわたしに)、手短に。後日、くわしく書きます。


タイトルにある「ひも分類」とはなにか。


簡単に言うと、

  • ブックマークそのものをタグにする。

ということです。
どういうことか。

  1. ある記事をブックマークします。
  2. その下に、自分が今までブックマークしたものがタイトルだけ、10〜20ほどリストとして一覧できる状態で表示されます。
  3. 一覧された過去のブックマークにはそれぞれチェックボックスがついていて、自分が今ブックマークしようと思っているものと「つながりがありそうだな」「ああ、そういえばこれはあれと絡むかな」と思うものにチェックをします。

これだけ。

チェックするものがなければしないし、チェックするものが複数なら複数チェックすればいい。
もっと過去のブックマークが必要であれば、さらに参照できるようにすればいい。
そして、「ひも付け」されたブックマークの横には「ひも」マークが表示され、それをクリックすればずるずるとひも付けされたブックマークがリストされる。そのブックマークのひとつからさらに……。
ポイントは

  • 分析しない・分類しない
  • ブックマークそのものではなく、ブックマークのあいだにある「つながり」を重視する

「つながり」っていうのは思考の流れみたいなものですね*2。そこを重視するので、「つながり」そのものには名前はなくてもかまわない。内容はそれぞれのブックマークそのもの、あるいは「つながったブックマーク」が示しているわけですから。


悪くないと思いませんか、「ひも分類」。

*1:あくまで体感的なものですが。

*2:もちろん『関心空間』などがこれに近いことをやっていますが、あれよりもずっと「個人の頭のなか」をデータベースに結びつけたい、という感覚からくる仕組みです。