NHKスペシャル - ブロギングプアの時代を生き抜くためには

テレビでこういう番組を観た。

ブロギングプアの時代を生き抜くブロガーたち

「わたしの周囲にもたくさんいます。難破船が荷物を捨てるようなものですね
Aさん
こう語るAさん(30歳)はキーボードを打つ手を休めて、深いため息をつく。
はてなダイアリー、アンテナ、はてなブックマークライブドアブログmixiココログflickrGoogleカレンダーOrkut、バトン、Podcast。あらゆるものに手を出して、結局今となってはどんどん切り捨てています。たった数年でこんな状況になるなんて、とても想像できませんでした」
ここ四年ほど個人サイトで書きつづけてきたAさんは、幼ないサブブログをふたつも抱えたまま、今年の夏、今後のネット生活のために自分のはてブをリストラした。
はてブは中毒になります。友人がそれで入院しましたが、消灯後もこっそりとブクマしつづけたために強制退院となり、現在では行方不明です。最近になって患者が激増したことから、ようやく国会でも話題になってましたけど、遅いですよね」
Aさんはメインのダイアリーを引き払い、旧来型のwebサイトに戻ることも考えているという。
なぜ今になってAさんはパーマリンクはてなキーワードといった社会保障制度を捨ててまで、旧来型のwebサイトに戻ろうとするのか。
「結局、弱小サイトはいつまで経っても弱小サイトのまま、アルファブロガーばかりがどんどん肥大していく。完全な格差社会なんです。そしてアルファブロガーたちと同世代、つまりわたしたちは現在20歳前後のブロガーと比べても人口が多く、はるかに競争が激しいのです。世代が同じということは、ネタも被りやすいということですから
Aさんはそれでもまだ幼いブログのために頑張るつもりだ、と話す。
「そこから抜け出すことはかなわなくても、距離を置くことはできるはずです」


最近流行りの「Back to AA!(古きよきアンテナ時代へ!)」という標語は好きになれない、とDさん(25歳)は語る。
Dさんはジェコンド大学を卒業後、IT産業にしばらく従事したのち、渋谷は鉢山にあるちいさなTシャツメーカーに就職しようとして道に迷い、結局オフ会でアダルトDVDを配るという今の仕事に就いた。
「だってぼくはずっとアンテナ派ですから。ネットはアンテナがすべてですよ。アンテナに入れてくれるひとのために、日々こつこつブログ書いてるんじゃないですか、みんな。アンテナに入れてもらうため、目立つためにブログ書いてるのに、目立てなかったら意味ないですよ」
Dさんは自分のブログに、香港市街の看板みたいにバナーを貼りつけている。多くのユーザーがエントリを書きこむことができ、さながら朝礼をする会社がたくさん入った雑居ビルのようだ
「なんのために目立つことが重要かというと、もちろんモテるためです。目立つといろんなひとが寄ってくるので、それでもうモテです。だれがなんと言おうとモテです。もっとも最近は目立つほうが目的になっちゃってるんですけどね」
独身のDさんは「友だちなんです」と、猫のような蛙を見せてくれた。生活の大半をネットに注ぎ込むためかふだんの生活は地味で、趣味は割り箸に仏像を彫ることだという。
Aさんが話していたような「ネット格差社会」について、Dさんは「とくに気にしていない」と言う。「ぼくはaikoが好きですから
最後にDさんはさわやかな笑顔でこう叫んだ。
はてながなにか悪いことしたら、ぼくが替わりに記者会見で謝ってもいいぐらいです!」


Sさん
ネットセックスカウンセラーとして働いているSさんは、最近カウンセラーに通うことを考えているという。
「ネット上での知り合いがなんとなく対称をぼかしてエントリを書いているのを読むと、それがどれもみんな自分のことじゃないかと思えてしようがないんです。これ、あたしのことじゃないの?! って。ときどき、みんなもう少しはっきり書いてくれたらいいのにって思うんですけどね(ウソ全然思わない)(やっぱりちょっと思う)(どっち)。気がつくと、自分もそういったあいまいなエントリをよく書いちゃってて。もうこれはネットの病気としか思えない」
取材は顔にぼかしを入れることを条件にOKが出た。ぼかしを入れることで見ているひとたちが「だれ?」と思うのが楽しい、という。
「ブログとセックスはすごく似てると思うんです。どちらもコミュニケーション。ただ1対1じゃないから、やっぱりネットは大変なんですね。ネット以外で集まることをオフ会って言いますけど、ブログってそこから一周して『オン会』って感じなんです。mixiは安心できるけど、スリルがない。だからブログはオン会なんです」
ネット上でセックス以外のコミュニケーションについて相談を受けることも多いというSさんだが、「ネット格差社会」についてはこう話す。
「ネット格差社会ってコミュニケーション格差社会のことでもあるんです。オン会、オフ会という修羅をくぐり抜けたひとだけがアルファブロガーとして生き残ってる。あたしはそういうネットが好きなのかもしれないな。てか、もうネットがないとダメなからだっていうかネットのほうがあたしのからだにくっついて離れないっていうか、そんなこんなでまたどうせ男女の話になるんだろうとか思ってるのはあなただけじゃないあたしもなの」


このへんまで観て

寝た。


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