性犯罪について不正確な話でネタエントリを書くのはあまり趣味のいいことではないよね

セックスする友達というのなら文句は言わんが - pal-9999の日記

で、日本で、女性がレイプされる確率が一番高いのは、「知合い・友人」なんである。

見ず知らずの男に、夜中の誰もいないような道端でレイプされるというケースは、日本ではほとんどない。レイプの多くは、知人・友人から、女性の自宅、あるいは知人・友人の家で行なわれている。


『女性がレイプされる確率が一番高いのは、「知合い・友人」』なのか?

そんなことはありません
以下平成十七年版犯罪白書第3編/第1章/第5節「被害者と被疑者の関係」から「主要罪名別検挙件数の被害者と被疑者の関係別構成比」図。


『見ず知らずの男に、夜中の誰もいないような道端でレイプされるというケースは、日本ではほとんどない』のか?

そんなことはありません
以下平成十四年版犯罪白書第5編/第2章/第3節/1 犯行場所の推移から「犯行態様から見た動向」図。

統計からすると引用後段の「レイプの多くは、知人・友人から、女性の自宅、あるいは知人・友人の家で行なわれている。」という話もかなり怪しい。図にあるように「住宅」の占める割合は全体の4割ほどでしかない。
知人・友人よるレイプの多くは、女性の自宅、あるいは知人・友人の家で行なわれている。」というのならまた話は別ですが。


では、すべてデタラメなのか?

そうとも言えません。
すくなくとも高校生については以下のような調査結果があります。
http://www.medical-tribune.co.jp/ss/2004-10/ss0410-1.htm

 それによると,「無理やりのセックス」被害は,回答を寄せた女子高生全体の5.3%に及んだ。その相手は「恋人」が35.9%で最も多く,場所も「相手の家」が57.7%だった。

いわゆるデートレイプが10代に限っては決して少なくない、というのは事実でしょう。


レイプについては「被害者の95%が届け出をしない」という内閣府の調査もあるようなので*1犯罪白書に出ている数字が実態をきちんと把握しているかは不明ですが、上記の調査を「日本では」と全体に拡げるのは無理があります。デートレイプというものが認識されるようになったからといって、夜道や住宅の暗がりが危険なことには変わりはないでしょうし、一般的な社会人が高校生・大学生ほど無防備に友人・知人を家に上げるかというとまたそれも疑問です。


もっともデートレイプについては女性より男性のほうが知らないんじゃないかという気がするので、そのあたりの告知としては意味があったかもしれませんが。

関連

法務省白書等データベース検索
http://hakusyo1.moj.go.jp/

*1:未確認。ここらへんhttp://www.ytv.co.jp/blog/ura_news/2006/12/post_130.htmlから。