ネット下流層のFACTAが携帯ネットユーザーを「下流」とあざ笑う滑稽さ
ネット内での文化の軋轢なんて、今さらべつに珍しくもないんですが。
この内ゲバを野次馬根性でみなさんも見守るべし。
http://facta.co.jp/blog/archives/20070302000337.html
それをあたかも上から見るように眺めているFACTA自体が、わりとネットリテラシー低いところにいることに気付いていないという。
とくにこれ。(強調は引用者)
はてなブックマークの傾向を以前から見ていたのですが、明らかに理系・技術系のユーザーに偏重しており、実を言うと生粋の携帯ユーザーと接したことがある人自体が少ない、携帯ユーザーの実態を知らない、という印象があります。
http://facta.co.jp/blog/archives/20070302000337.html
こっちの元記事では
親指入力でどんなに速く入力できても、10本指のキーボードにはかなわない。
http://facta.co.jp/article/200703060.html
こんなこと書いてるけど、PCのキーボード使ってもタイピング遅い人はいくらでもいるし、そういう人に比べたら全然速い携帯ユーザーなんて若い人にいくらでもいます。実態知らないのはどっちなんでしょうか?*1
ネットでは次第に長文そのものが相対的に減少しつつあるし、そもそもmixiなども長文に向いているようには作られていない。これはネットにおいて「長文の読み書き」ではなく、「コミュニケーションの場」という文化が求められているということでしょうし、携帯サイトもその文化のひとつに過ぎないわけです。場所によりけり、という話。チャットで長文書くバカはいないでしょう。
つまり携帯ユーザーの増加は「文化の問題」であって、格差とかの話では全くない。
そしてリテラシーの低さなどはネットでは「今さら」の話であって、べつに携帯に限った話ではない。どこにでもある話。もちろんキーを打つのが速いかどうかはリテラシーとは無関係。
そもそも
これはマイクロソフトのPC用ブラウザー「IE」(インターネット・エクスプローラー)ですら最新版で搭載したばかりの高度な機能である。
http://facta.co.jp/article/200703060.html
と、Windows98時代からあったタブブラウザを今さら「高度な機能」と大きな顔で書いているあたり、「デバイド」されてるのはだれのことかと。
自分たちのリテラシーが低いことに気付かずに「格差」を嘆いて他人を笑う、これこそ滑稽。
厨房みたいなつまらない煽りをするぐらいなら、すこしは携帯ネット文化の意味を考える、ぐらいしてみてはいかがでしょうか、FACTAさん。
*1:おそらく携帯の「両手親指打ち」も知らないんでしょう。