「アルファブロガーは無理でもインフルエンサーならまだ間に合う」という考え方
インフルエンサーとはなにか?
【ブログインフルエンサーの定義】
ブログインフルエンサーとは、以下のネットに関する活動のうち最低3つに関与した経験のある人を対象とする
- ブログにメール・コメントしたことがある
- ブロガーに関する集会・討論・イベントに参加したことがある
- オフ会に参加したことがある
- ブログイベントを開催・運営したことがある
- ネットコミュニティの運営に参画したことがある
- ネット関連組織の役員・幹事を務めたことがある
- 新聞・雑誌・ラジオ放送・テレビ番組などについて調べたことがある
- ネット署名にサインしたことがある
- ほかのブロガーのためにエントリを書いたことがある
- 雑誌もしくは新聞に記事を書かれたことがある
- 雑誌もしくは新聞に記事を書いたことがある
- 政府・行政に働きかけを行うネット関連団体で活動したことがある
ネタもとはこちら。
http://www.edelman.jp/news/
エデルマンの例では政治的な影響力、ここらへん(戦略PRのブルーカレント・ジャパン株式会社)ではマーケティングへの影響などを考えているようだけど、まぁそのへんはわたしの興味の範囲外なので適当に変えてみた。
インフルエンサーとは具体的にはなにか、アルファブロガー(A-list blogger)とはどう違うのか
アルファブロガーの定義はいろいろあるけれど、Wikipediaによれば
アルファブロガー(Alpha Blogger)とは、ブロガーの中でも特に議題設定効果が高く、他のブログへの影響力の強いブログの書き手を指す。
ということで、おそらくブロゴスフィアの話題を引っ張っていくようなタイプ、クオリティや専門性云々というよりは「声が大きめで話のうまいひと」という感じだろうか。
たぶん一般のブロガーはアルファブロガーに対して
こんな感じのイメージを抱いているのではないか。
しかしアルファブロガーも、もともとは近いところ(1click言及圏内)に「ネットに積極的に参加している」ブロガーが何人かいることでおそらくその影響力が広範囲に及ぶようになっていったはずで
その際に話題をひろめるための橋渡し的役割を果たした「ネットに積極的に参加している」ブロガーを、ここではインフルエンサーと呼ぶ。呼びます。
図で見るとこんな感じ。
インフルエンサーがさらに1click言及圏内でほかのブロガーに言及することで、話題は比較的濃い状態のまま拡がり、同時に話題を提供したひとの影響力も比較的強い状態が維持されます。
たとえばネットで話題が拡がった場合でも
- もとネタはだれが言っても同じ(だれの発言か重視されない)
- 最初に言い出したひとに言及が少ない
などの場合は、最初の発言者の話題への影響力はかなり低い。匿名掲示板発のネタとかですね。で、アルファブロガーの場合はこの逆で、
- 遡って言及されることが多い
- だれが言い出したのかがしばしば重視される
など、「発言空間」のなかでの影響力がかなり強いまま維持される。
つまりインフルエンサーとはブロガーとアルファブロガーのあいだを仲立ちして話題の濃さをそれなりに維持する役割を果たすブロガーであり、たいていの場合は自分の気に入っている数名のアルファブロガーのまわりを衛星のように回りつつ、自らもほどほどの引力で衛星をひきつれている、といったイメージでしょうか。
インフルエンサーのススメ
しかしなぜ「インフルエンサーになるほうがいい」のだろう?
以下そのリスト。
- 今からアルファブロガーになるには大変な手間と努力が必要だ(と見込まれる)が、インフルエンサーはそうではない
- 既存のアルファブロガーと関わってインフルエンサーになるのもよし、新しくアルファブロガーになれそうなブロガーを見つけ出して関わるのもよし
- 「アルファブロガーになりたい」なんて思ってないので気楽である
- 「たいした影響力でもないけれど、無視されているわけでもない」ポジション
- 話題はおもにアルファブロガーからもらってくるので、いいとこどり
- 「幅広さ」よりも「狭いところを突っ込む」「よりくわしく深く解説」エントリを書くブロガー向け
だれ、フンコロガシみたいだとか言ってるのは。
違います。どちらかというと、インフルエンサーはアルファブロガーの母乳をもらってるけどあんまり大きくならない仔牛といったところです。身軽さが身上。
[使い回し][親鳥仔牛]