「はてなスター不要というユーザーよ、はてなを去れ」とjkondoは言った

はてな新サービス「はてなSM」がリリースされて、あんまりハードなプレイ(仕様)に各所で悲鳴が上がっているようです。
んで、ひさしぶりにキーワード巡ってみたんですが、はてなスターについてのネガティブな感想は以下のとおり。

  1. 消せない
  2. 1エントリにいくつもスターがつけられる
  3. つける・つけないを設定できない
  4. 自分で自分につけられなくていい
  5. よくわからん


これらについて考えたこと

1)消せない
消せないほうが「複数あるものは間違ってつけたものかも」という解釈が成り立つ。消せるのにいくつも☆がついてると、よけいな疑念をひき起こしかねない。このへんの判定(☆の数)のゆるさはあってもいいかもしれない。これは↓の2とも関連するけど。


2)1エントリにいくつもスターがつけられる
現在、すでに同じユーザーがひとつのエントリに☆をいくつもつけてるので、☆の過多(数字)はほぼ無意味になってる。100とかついてて、半分ぐらいが同じユーザーのものだと、もうほかのエントリについてる☆も見る気がなくなる。ただこのあたりは時間が経つと、愉快犯とかミスは減るんだろうし、長い目で見ればどうでもいいかも。

そして上のほうで書いたように厳密に「1エントリ=1☆」でなく、「いくつ☆つけてもOK」なゆるさがあれば「☆の数=評価」とはならない。「うおおおスゲェ!!!」みたいなときには連打ダダダダダdで☆たくさんつけてもいいんじゃね、ぐらいなゆるさはアリかもしれない。そうすれば「☆の数=評価」というよりは「☆=足跡(足踏み)」的なものになる。あるいは「ブクマのusres数よりもっとぐだぐだななにか」。そうすれば「☆がたくさんついているのはスターユーザー」みたいな見られ方は減るし、「評価されたくない」ユーザーにも受け入れられるかもしれない。
じつは「1エントリにいくつもスターがつけられる」ってわりとしっかり考えた上で決められた仕様なのかもしれない。


3)つける・つけないを設定できない
これはあってもいいと思うけど。CSSでの対応は可。つけるにしても、ただ☆マークじゃなくて、○とか▲とかしなもんの顔とか適当に選べるといい。ただちいさく数字だけ、とか。これもやはりそうしたほうが「☆の数=評価」感を薄められる。デザイン的にイラネ、という意見もあったし。


4)自分で自分につけられなくていい
これはどちらでもいい。ま、慣れの問題だろうし。


5)よくわからん
まー説明なしにいきなりだし、既存のサービスと比較する表現(ブックマークとの違いとか)がないのでよけいにわかりにくいかもしれない。

よいところも考えてみる

  • ブクマはあんまり利用したくないユーザーにはいい。ブクマアレルギーというか、あの界隈には近づきたくないというユーザーもいるようだし
  • なにかひとこと言いたいとき、コメント欄が常連ばっかりだったり荒れてたり議論白熱でもコメントしやすい
  • なにかひとこと言いたいとき、ブックマークのコメント欄が常連ばっかりだったり荒れてたりするときにもコメントしやすい
  • 純粋にうれしい(んじゃないかな)
  • ま、ブクマするほどじゃないよねというエントリにつけるにはいいかもしれない。フォトライフの☆と同じような感じで
  • ソーシャルじゃないブックマーク、と考えてみる
  • ポイントを使わない投げ銭、と考えてみる


拒否反応のなかみ――世の中には評価されたい人とそうでない人がいる

ブックマークとの感覚の違いとしては、ブクマのほうは「はてなブックマークという世界での出来事」として捉えられているのに対して、はてなスターのほうは

  1. いきなり無断で
  2. 自分の世界(畑)に
  3. 根をはって、引っこ抜けない

という、「自分の管理領域であるはずのところに管理できないものが入りこんだ不快感」をもって受け止められたように見える。なんか嫌悪のまなざしでさえ見られてる部分もある。マンドラゴラか。だから「世の中には評価されたい人とそうでない人がいる」以前に、「無断で」「しかも消せない」という腹立ちが多いように見えた。
そしてキーワード巡った感じでも、はてスタにかなり強い不満・不快感をもったユーザーのほとんどは「ブックマークアイコン」を非表示にしているユーザーだったので、このあたりの人たちはおそらく「評価されたくない人たち」ではないか。このあたりはブックマーカーが跋扈する界隈とはあきらかに異なり、先日のエントリで書いた「はてなの農村」、しかもそのはずれ*1にあたるところだろうと思う(もちろん農村でもマンドラゴラ不評だけど)。



はてスタは「コミュニケーションツール」というよりは「コミュニティ形成ツール」に近い。そのため「農村のはずれに好んで住んでいるひとたち」にはかなりウケが悪い。ただいずれは農村には受け入れられる可能性があるので、農村的ツールになるかなという気はする。
するとmixiの足跡的な使われ方(マナー方面の)も出てくるかもしれない*2

まとめ

おそらくそこらへんの凡百が考えることの斜め上をゆく近藤社長のことだから、初期の批判は折り込み済みかあるいはまったくべつの理由で考慮しなくていいと考えているのではないか。んで、現在の仕様からわたしなりに考えたのは

  • はてなスターは「ゆるい評価」を目的にしたシステムではないのか。「いくつでも☆」はそういうことではないのか
  • それは「ゆるいつながり」を作る助けになるのではないか
  • 「ゆるいつながり」こそが、ネットに必要なのではないか

あたりが狙いぽい、ということ。
はてなブックマークが結果としてなんかギスギスした雰囲気をもたらした部分もあり、また「ガチな評価システム」となってるところから、ちょっと離れたものを作ろうということじゃないかと。でも基本的に「発信すること=評価されること」、これがはてなの考えるブログ世界ですよ、みたいな。ただこれは「発信しないひと=プライベートモードへ、そうでなければよそへ」にも見える。


しかしまぁ今回のリリースの仕方はちょっと宗教ぽいというか、カリスマ指導者が
「はーい、きみたちみんな、今日からこの黄色い帽子を被ってきてね。ピース」
といって、脱げない帽子を配ったような感じですね。
ピース。

余談


ほっとんどのひとたちが
「間違って何回も☆アイコンをクリックした。恥ずかしい!」
とか書いてたので、いちおう
みんなやってるので恥ずかしくありませんよ
と言っておきます。
マクルーハンも言っていたように「ボタンはメディアである」わけで、「ひとはボタンを押す動物」なのだなぁ。


ちなみに上の「おたがいさま」アイコンはここ(→http://moustacheetgrandssein.g.hatena.ne.jp/wetfootdog/20070703/p2)でココロ社さんに無断で作ったものです。
ピース。

余々談

あ。使い道として「○日の飲み会に参加希望者は☆」とかどうだ。ブクマより簡単。
あとは「同意・賛成のひとは☆」とか。


[マクルーハン言ってない]

*1:はずれといってもべつに悪い意味ではなく、独立独歩的な印象。

*2:そのへんの様子見ということでここはしばらくスター外しておくかなという方針。